セミナー・研究会の報告
2017/8/3、8/5、8/6オープン講座を開催しました
2017年8月16日
◆テーマ・講師
2017.08.03 オープン講座「子ども虐待」(入門編)
Ⅰ 虐待はなぜ起こるのか 講師:小杉恵氏(児童精神科医)
Ⅱ 虐待が起こったらどうするのか 講師:神田眞知子氏(児童虐待防止協会企画専門員)
Ⅲ 虐待についての法的仕組み 講師:中村善彦氏(弁護士)
子ども虐待についての基礎的知識、対応の仕方、法的な仕組みを、医療・保健、福祉、司法の第一線で実践されている講師から、事例をまじえてわかりやすく、また効果的な新たな取り組みなど最新の情報をお話いただきました。
2017.08.05 オープン講座「子ども虐待」(実践編A)
Ⅰ 虐待を受けた子どもの理解と関わり方 講師:下川 隆士氏(児童養護施設園長)
Ⅱ 虐待してしまう親の理解と関わり方 講師:山本 恒雄氏(愛育研究所客員研究員)
2017.08.06 オープン講座「子ども虐待」(実践編B)
Ⅰ 関わりの難しい子どもの姿、その理解と対応 講師:大久保 圭策氏(精神科医)
Ⅱ 関わりの難しい親の姿、その理解と対応 講師:金井 剛氏(児童精神科医)
虐待を受けた子ども、虐待をしてしまう親について、それぞれのお立場で精力的な先進的な実践をされている講師から、ご自分の継続した長い関わりのなかからみえることを、多くの事例をまじえ、参加者が日々の実践にいかすことのできる、心に響くお話を聞かせていただきました。
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◆参加者の声
近畿圏を中心に、埼玉県、東京都、高知県などから、3日間で延べ211人の参加がありました。また、市町村、児童相談所、医療機関、児童福祉施設の専門職をはじめ、教職員、弁護士、民生委員など、多くの機関から多職種の参加した講座となりました。講座内容についてのアンケート(回収率85.8%)では、9割以上の方が「大変よかった」「よかった」との回答がありました。
「具体的なお話で、明日からの支援に活かせると思います。」
「いろいろな機関が、子どもとその家族のために、懸命に関わっていることを知りました。私も自分の仕事をしっかり頑張ります。」
「虐待への対応は、様々な関係機関の協力と支援が必要であり、ケースに対しては子どもが18歳になるまで長期的な支援の覚悟がたいせつであると学びました。」
「18歳未満の子どもだけでなく、それ以降、大学、専門学校等、勉強していく子どもの支援もできたら良いと思いました。」
「子どもの身体的・精神的ケアだけでなく、親への声かけ、ケアが必要だと感じました。」
「世代間連鎖や被虐待児への影響についてよくわかりました。虐待する親の心、抱える問題に気づき、親へのケアが必要だと思いました。」