セミナー・研究会の報告
2019/12/14 第169回Child Abuse研究会を開催しました
2019年12月24日
◆テーマ
男性・父親からの暴力について考える~脱暴力支援の取り組み~
◆講師
中村 正 氏 (立命館大学産業社会学部教授)
今回の研究会では、「DV加害者のグループワーク」(男親塾)など数多くの実践と研究を重ねておられる、中村正先生を講師にお招きして、社会的に形作られてきた暴力につながる〝男性性〟〝男らしさ〟からの脱暴力支援の取り組みについて学びました。
◆参加者の声
今回は、88名の参加がありました。うち73名より事後アンケートの回答を得ました。71名の方が内容について「よくわかった」「わかった」と回答下さいました。
~アンケートより~
・諸外国の制度が全て進んでいて正しいとは限らないので、参考にしながら我が国に合うようアレンジして、法制度やプログラム等が充実することを願います。
・「男親塾」の存在は以前より知っていたが何故このネーミング?と思っていたが、そういう背景(子育てに参加してこなかったので、”子育て”を含まないネーミングで、という参加者からの発案)があったのだとわかった。(児童福祉施設勤務のケースワーカー)
・諸外国に比べて日本は暴力についての認識がかなり甘く、悪いことという考えが低いと思いました。まだまだDVが虐待としての認識も低いし、しつけに暴力を用いない方法も広まっていないです。自分にできることは少ないけど、目の前の人に向き合っていきたいです。(市区町村勤務の社会福祉士)
・DV加害者の心理。子どもを虐待する親を「こいつ(子ども)が悪い」と相手が悪い「しつけ」のためと加害を認めません。暴力の構造は同じだと思いました。、もっと身近にこのような「男親塾」が学べたらいいと思いました。(市区町村勤務の保健師)