セミナー・研究会の報告
2020/8 夏季オープン講座オンライン開催しました。(報告)
2020年9月16日
参加者は入門編38名、実践編A・B、A+B合わせて85名、総参加者数は123名となりました。初めてのオンライン開催で、受講者の方からも様々なご意見をいただき、課題も多く見つかりました。これから9月26日の特別セミナー、10月24日の30周年記念フォーラム、11月以降のChild Abuse研修会とオンライン開催が続きます。寄せられたご意見も参考にしながら、より良い配信を目指したいと思います。
講義内容については、いずれも充実したもので、多くの感想が寄せられました。各講座ごとに一部をご紹介します。
<入門編>
講座1: 「虐待かなと思ったらどうするか」について学んだこと、感想など
・家族の理解において、リスクだけに注目しがちであるが、ストレングスに対しても焦点をあて、それに対しても支援を注ぐことの大切さがわかりました。
講座2: 「虐待は何故起こるのか」について学んだこと、感想など
・虐待者の感情に左右されることもあるが、子どもにとって適切か不適切かを判断する重要さがわかりました。多面的に子どもの状況を他機関と連携しながら把握し、客観的に捉えていくように努めていきたいと感じました。
講座3: 「虐待についての法的仕組み」について学んだこと、感想など
・法律について事例をもとに詳しく解説があり、大変勉強になりました。これからの虐待対応において役立つことばかりでした。
<実践編A>
講座1: 「 関わりが難しい親と子の関わり方 」
~地域での関わりのなかからみえること~ について学んだこと、感想など
・虐待事例にかかわる時、その人ができていることや健康的な部分、支援の余地を見つける力が支援者に大事な能力であると学んだ。「改善する可能性がある家庭環境」の資料はその都度参考にしたいと思った。
講座2: 「 関わりが難しい親と子の関わり方 」
~主にネグレクトケースの支援からみえること~について学んだこと、感想など
・ネグレクトケースの実際の支援で、保護者を責めずに関わり続けることで結果として親が徐々に変化してゆくこともある,拒否的な保護者が長くかかわってゆくことで困っていることを出せるようになり、できていないことを補うためにどうするかを保護者も巻き込んで話し合えるようになるというお話が印象的だった。
<実践編B>
講座1: 「 関わりが難しい親と子の理解と対応 」
~トラウマの視点から~について学んだこと、感想など
・大変学びの多い内容でした。特に、トラウマインフォームドケアとして、「トラウマの存在に気づく→トラウマの三角形の仮説を持つ→子どもと共有(耳たこちゃんで繰り返し伝える)」ことについて意識していきたいと思いました。また、これらは虐待に至る養育者に対しても同じ視点で伝えていく必要があることを理解し、介入(子どもの保護)を支援に繋いでいくことができると思いました。ありがとうございました。
講座2: 「 関わりが難しい親と子の理解と対応 」
~アタッチメントの視点から~について学んだこと、感想など
・アタッチメントというものを非常に学術的に、かつ様々な切り口と深度で学べたことが非常に有意義でした。アタッチメントは「愛着」と訳されるがゆえに愛情が絡んだものであると誤解されやすい、というところが、これまで個人的に疑問に思っていたことが解決した感覚を得られて、とても勉強になりました。