セミナー・研究会の概要
1. Child Abuse研究会
1987年2月に医療・保健・福祉の場で働く人びとが、子ども虐待についての正しい理解と共通認識をもって、子どもと親のサポートをしたいとの願いで始めた研究会です。会員の方々の熱意に支えられつつ、年3回の頻度で継続しています。内容については、セミナー・研究会のお知らせ・報告をご覧ください。
2002年5月、児童虐待防止協会がNPO法人となりましたので、Child Abuse研究会はこれまで同様に会員の自己研鑽のための研究会であるとともに、子どもの虐待防止にかかわる職種の方たちにも参加していただき、ご一緒に学んでゆきたいと願っています。
これまでの開催例
テーマ | 講師 |
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女性や子どもにどうして暴力を振るうのか~男性・父親への脱暴力支援のために~ | 中村 正氏 |
非行少年の現状から虐待予防を考える~子ども虐待と非行の予防のために~ | 小栗 正幸氏 |
社会的養護における子どもたちの自立支援をめぐって~私たちに出来る事・市町村の役割について考える~ | 伊藤 嘉余子氏 |
子ども虐待防止のための取り組み~親性育成看護介入プログラムの開発から~ | 佐々木 綾子氏 |
DVと子ども虐待~二つの関連とその対応・影響をめぐって~ | 山本 恒雄氏 |
2. オ-プン講座
毎年夏に学校教職員を始め、子どもに関わる多領域の専門職を対象に開催しています。入門編と実践編があり、入門編では、子ども虐待問題の第一人者の講師をお迎えして、「子ども虐待」についての総論について学ぶ講座です。実践編では入門編を修了された方、日頃虐待問題に取り組んでおられる教師および地域や職場で子どもの虐待防止のために活動されている方に参加していただくコースです。虐待された子どもを護り、再発防止に向けて、子どもや親への治療的な関わりや、他職種とのネットワーク作りについて、講義やグループワークを通して、具体的に学ぶ講座です。
これまでの開催例(入門編)
テーマ | 講師 |
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「虐待は何故起こるのか」 ~虐待の基本的知識と虐待を受けた子どもの育ちと問題~ |
大阪府母子医療センター 子どものこころの診療科部長 小杉 恵氏 |
「虐待が起こったらどうするか」 ~虐待された子どもの発見から援助までの仕組み~ |
児童虐待防止協会企画専門員 元大阪府子ども家庭センター所長 神田 眞知子氏 |
「虐待についての法的仕組み」 ~子どもの人権と子ども虐待への法的対応~~ |
中村善彦法律事務所 弁護士 中村 善彦氏 |
これまでの開催例(実践編)
テーマ | 講師 |
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「虐待を受けた子どもの理解と関わり方」 ~施設での関わりから見えること~ |
児童養護施設 田島童園 施設長 下川 隆士氏 |
「虐待してしまう親の理解と関わり方」 ~地域での関わりから見えること~ |
児童虐待防止協会理事 愛育研究所客員研究員 山本 恒雄氏 |
「関わりの難しい子どもの姿、その理解と対応」 ~精神科医として地域での関わりのなかから~ |
大久保クリニック院長 大久保 圭策氏 |
「関わりの難しい親の姿、その理解と対応」 ~精神科医として親との関わりのなかから~ |
三重県立子ども心身発達医療センター長 金井 剛氏 |
3. その他
Child Abuse研究会で取り上げたテーマ以外に、話題となったテーマ、講師があれば随時研究会を開催します。