APCAを知る
親や親に代わる教育者などが子どもに対して行う以下のような行為を言います。
こうした行為は、子どもの心身の成長や人格の形成に重大な影響を与えてます。
身体的虐待
子どもを叩いたり、けったりなど暴力をふるい、身体に苦痛を与えること。
ネグレクト
適切な衣食住の世話をしない、学校に行かせない、医者に見せないなど、養育の拒否や子どもを放置すること。家族や第三者の虐待を見すごすこと。
心理的虐待
子どもの存在を無視する、おびえさせる、罵声を浴びせる、無理じいする、子どもの面前で夫婦間暴力を行うなど精神的に苦痛を与え、自尊心を傷つけること。
性的虐待
性的暴行、性関係の強要、性的な刺激を与える、ポルノなどの被写体にするなど、子どもに性的な刺激や行為をさせること。
虐待はどこの家庭にも起こりうる可能性があります。
子ども虐待の問題は、家庭環境や時代背景など、様々な要因が複雑に絡み合って生じています。誰か一人のせいや一つの要因だけで起こるものではありません。
そして、子どもや親、家庭、そして何とかサポートしようとする支援者まで、「どうしていいかわからない」「だれも助けてくれない」という孤立や孤独感に陥ってしまうことがあります。
社会には、「子どもは社会の宝」という言葉・考え方がありながら、
まだまだ子育てや子どもの虐待について様々な偏見や思い違い、
かえって親や家庭を追い詰めてしまいがちな考え方も存在しています。
このため、2000年に制定された児童の虐待防止に関する法律では、
国や自治体がすべきこと、関係団体がするべきこと、そして市民として
「子どもが虐待されているかもしれない」と疑ったときに通告(通報や相談)することまで、
社会全体で取り組むことを定めています。
そして2020年には新たに「体罰の禁止」が明記されました。
私たち児童虐待防止協会は、多様な人々、関係機関と連携して子どもも保護者も
それを支える人も、だれもが孤立することなく、
子どもの虐待が防止される社会をめざしたい、社会全体で子育てを支えられる、
そんな未来を創造したいと考えています。
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