セミナー・研究会の報告
2019/6/15 第18回記念フォーラムを開催しました
2019年7月5日
◆テーマ
子育てを孤立させない優しい社会へ~虐待予防につながる支援をめざして~
◆講師
佐藤 拓代氏(当協会理事 大阪母子医療センター母子保健情報センター顧問)
子どもの命が犠牲となる事件が相次ぐ中、親と子を追い詰め、支援につなげられるようにするには、どうすれば良いのか・・・共に考える機会にしたいと、企画しました。
講師の佐藤先生は、小児科・産婦人科・新生児科医師としての臨床経験や母子保健・地域保健現場での勤務経験から、また様々な客観的データも踏まえて、「子育ての出発点である妊娠・出産は妊婦当人にとって、必ずしも全てがいつでもおめでたいと感じられる状況ではなく、そうした妊婦の心情や立場への理解や配慮が欠けるると、支援を拒むことになりかねない」、「子どもに関心を向けるおとなや地域でのサポート、同じ生活者として相談できる場が必要」と語られました。
参加者は147名でした。
◆参加者の声
・妊娠の背景や心情もさまざま。その背景や心情を知ることができて良かった。その上で支援者がどう関わっていけばいいのかわかりました。(ケースワーカー)
・制度だけでなく人となりが切れ目をなくす、とうことに深く感銘を受けました。(助産師)
・知っているつもりでいた現状をきちんと聞かせて頂けて良かったです。子育てを孤立させないために、個人として団体として関われる状況でいる自分が「おせっかい」の継続をやり抜こうと思いました。(NPO訪問員)
・母子ともに大切な時期に関わっているという自覚をもって、信頼関係を築くこと、接することを基本としてこの先も学びを深めていきたいです。(学生)