虐待・ネグレクトとアタッチメント（愛着）について多方面での研究と実践を重ねてこられ、現場の支援者に影響を与えてこられた西澤先生を講師に迎え、88名参加申込のもとオンライン（Live 配信）で開催しました。視聴後のアンケートの結果をご報告します。

『子どもが虐待で死ぬとき』から再び伝えたいこと

西澤　哲氏（山梨県立大学人間福祉学部　教授）

アンケートへの回答は、「オンライン研修にはどのくらい満足されましたか」・「本日の講座はあなたの期待や要望にこたえたものでしたか」との問いに対し、それぞれ96％、68％の方から概ね満足との回答を得ました。

・若年女性の妊娠・出産について、その必要があったという考え方は新しい視点でした。未熟だから虐待すると思ったのですが、親から愛されなかったことで子どもから愛されるということを取り戻そうという考えながら、子ども時代に満たされなかったことで自分が受けられなかったことを求められるとできなくて、苦しい状況がよくわかりました。（弁護士）

・親にとって子どもがどんな意味づけがあるのか、虐待の根底にあるものをはっきりさせることが重要だと改めて感じました。（施設職員）

・虐待してしまう親の心理について、自分自身でうまく説明(整理)できておらず、モヤモヤしておりましたが、今回のご講演で理解が進んだ気がしています。まだまだ学ぶべきことばかりですので、今後も意義のあるご講演をしていただけること、心待ちにしております。（教師・教諭）