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2023年度「子ども虐待」実践講座を開催しました(報告)

◆テーマ トラウマ インフォームド ケア(TIC)の実践のために

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トラウマインフォームドケア(TIC)は、❝問題行動❞の背景にある❝見えないもの❞をトラウマの「メガネ」で❝見える化❞してアプローチする、あらゆる支援における基本的な態度や考え方です。

今回、児童福祉や学校現場などさまざまな領域で、トラウマインフォームドケアの実践に取り組まれている野坂祐子先生をお招きし、ご講演いただきました。

また4年ぶりの会場開催でしたが、当日(8月19日)は猛暑の中27名の方々にご参加いただき、グループワークを行うこともできました。

短時間ではありましたが、参加者の皆様による熱心な意見交換がなされ、その後の野坂先生との質疑応答からは、講演内容と共に貴重な学びを得ることができました。

◆講師

野坂 祐子氏:大阪大学大学院 人間科学研究科 教授

◆アンケート結果

受講後のアンケートには、視聴後のアンケートに25名の方に回答をいただきました。講座に対して、回答者のほとんどの方がおおむね満足との感想でした。ありがとうございました。

その中から、参加者の声としていくつかを紹介いたします。

◆参加者の声

・自分を見直す。自分の周りを見直す。それが今自分が関わっている人達へ返っていく。そのことを強く感じました。ぜひ、現場に帰ったら、伝えたい、そう思います。大変良い研修を受けることができました。ありがとうございました。(相談員、行政に勤務)

・多かれ少なかれ、不適切養育の環境で生まれ育った子どもはトラウマの影響 があると、改めて感じました。記録を書くときに「事実のみを書く(評価とは分ける)」と今の 職場では言われているのですが、自分が心理士であることもあってとりこぼしが多いように思います。TICの視点を全員が持てば、トラウマの三角形を使った見立てやアセスメントにつながるように思います。(心理士、家庭児童相談室勤務)

・ケア=対象者ヘアプローチすることが重要だと思っていましたが、それ以前に支援者自身が、正しいメガネで見れるコンディションを整えることが大事だと感じました。問題行動を起こす原因があるはず、と分かってはいても、何故かストレスを感じてしまうのは、自身のコーピング不足だと振り返りました。知識はもちろんのこと、それを適切にアウトプットできる支援者の環境が重要だと思います。今一度自信を振り返り、対策したいです。(MSW、医療機関に勤務)

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