
7月12日(土)、7月26日(土)、8月2日(土)の3日間にわたり、「2025年度 子ども虐待 基礎講座」(全7講座)を開催しました。
本記事は、7月12日(土)に行われた大阪市立心身障がい者リハビリテーションセンター診療所 小児科 峯川章子先生による「講座Ⅱ 子どもの健やかな発育発達」についてのレポートと、参加者からお寄せいただいたアンケートを紹介します。

長年にわたり発達が気になるお子さんに携わってこられた峯川先生。
この講座では、子どもの発達と、虐待による心身への影響について、非常に分かりやすく解説してくださいました。

講座ではまず、「成長」と「発達」の違いについてのお話がありました。
成長は身長や体重といった身体の大きさの伸びを指し、発達は歩く・話す・社会性といった機能や心の成長を指すということでした。

次に、子どもの発達のあり方についてのお話がありました。
「頭から足へ」「中心から末端へ」「大きな動きから細かい動きへ」という順番で発達が進んでいくということでした。
また視覚・聴覚・触覚・嗅覚といった感覚は、経験や刺激によってより強化されるため、親とのスキンシップなど愛着形成と深く関わっているということを知りました。

子どもの発育を見るための「成長曲線」は、虐待のサインを早期に発見できる重要な指標となるというお話がありました。
特に体重の変化は、栄養不良やネグレクトの指標となるため注意が必要であると説明されました。

心理的発達については、ピアジェの発達段階理論やエリクソンの発達課題が紹介されました。
子どもの心は、年齢に応じた思考や課題に直面することで、それを乗り越え、社会性や自己理解を深めていくというお話でした。
ここでも、家庭や社会の環境は、大きく影響するということでした。

最後に、虐待が子どもの発達に与える影響についてお話くださいました。
体罰やネグレクトは脳にも変化を及ぼし、感情を司る部分の萎縮や学習能力の低下につながることが研究で示されているとのことでした。
その結果、感情コントロールの困難や自己肯定感の低下、行動面では非行や不登校などにつながる恐れがあるそうです。
またその影響は大人になってからも続き、虐待の世代間連鎖に発展する可能性があると指摘されました。
虐待の早期発見・予防は、子どもの心身の発達においてどれだけ重要であるか、また世代間連鎖を断ち切る鍵となるかを深く知ることができた講座でした。

子ども達の問題行動に目が行きがちですが、今日の講座でお話しいただいた内容で、体罰や暴言は子どもの脳を傷つけるというお話で、今の支援と結びつく部分も多く興味深かったです。受けた虐待により、脳の萎縮する部分が違い、発達に影響を与える…やはり、支援を行う上で、様々な知識は必要なのだと改めて感じました。
40歳代/児童指導員
発達段階について改めて学ぶことができてよかったです。子どもの診療の場面に携わることが多いので、学んだことを元に観察できたらと思います。
30歳代/看護師
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